今回の依頼内容はアルファロメオ147のセレスピードとエンジンチェックランプの消去です。
まずはエンジンに入ると P0150 O2センサーの上流(Up stream)です。
MEMなので消去できそうですが、根本の原因がO2センサーでないことも多く。
その場合、時間が経過すると再びフォルトが入ってしまうことがあります。
原因をきっちり追究せずにO2センサーだけ交換しても、(根本の原因が解決していないので当たり前ですが)またエラーが入ってしまいます。
車両の規定値などからなぜ補正されているのか追及が必要です。
セレスピードのエラー。
これもよく入りますね。こちらもMEMなので消去できそう。
TGS3(一括スキャン)で全項目のチェックを行います。
過去故障(MEM)ですが、結構いろいろ入っていますね。
警告灯が点かなくてもいろいろフォルトの履歴がある車は意外に多いです。
今回はVersion53から追加された機能 一括消去で全項目のエラーを消去します。
以前の診断機に比べてこういう部分の使い勝手がどんどん向上しているのはうれしいですね。
以前なら診断項目に一つ一つ入って通信させて消去していましたから、かかる労力と時間が断然違います。特に新しい年式の車両ほど診断できる項目が多い(=1台で使用しているECUの数が多い)のでこの機能は必須になります。

話題がセレスピードに戻りますが、パラメータページのチェックが重要です。
この画像はセレスピードのコンピュータ(ECU)が何速に何回入っていたかすべて記録しています。とかく中古車は走行距離だけで判断されがちですが、セレスピ-ドに関して言えば
シフト頻度の方が重要と思います。
地方で渋滞のない道を10万キロ入っている車より、都市部で4万キロしか走っていない
車の方がこのシフト回数の積算が多いことだってありますから。
ちなみに診断機で通信させながらこのページを表示していれば、リアルにシフト回数が増えていきます。 (停車時でも1速2速とリバースのみシフトが可能。)

ステータスのページです。
ステータスというと少し聞きなれない感じがしますが、パラメータが「数値」のページだとすれば
ステータスのページは「ON/OFF」のページです。
例えば ブレーキランプスイッチがONになっているか?
そしてアルファロメオのセレスピードでよく壊れるハンドル側のパドルスイッチのボタンが有効に機能しているかどうかなどが、以前のように分解したり、直接電源を送ったりすることなく、確認できるのです。
今回は項目違いですが、ワイパーの故障などにも役立ちます。
スイッチがダメなのか、それともワイパーモーターがダメなのか
このページを見ればすぐに確認できます。
今回は色々と説明が長くなってしまいましたが、診断機を有効に100%の性能を出し切って使うことはなかなか難しいものです。
しかし一度その機能を理解していただければ、以前より効率よく作業できることも
多くあります。地道ですがエラーや警告灯をただ消すだけではなく、こういった機能があることも知っていただければ幸いです。
アルファロメオ Alfa-Romeo 147 156 JTS ZAR932 GH-932AXA
ZAR937 GH-937AB
セレスピード SELE SPEED
初期化 学習リセット self-learning 自己学習 end of line
カリブレーション Caribration
警告灯 エラーチェック
サービスリセット メンテナンスリセット 診断機 イタリア車 イタ車 イタフラ 欧州車 輸入車 ャナー スキャンツール IDC4
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